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 2008年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 1月18日 吾妻連峰 中大巓    

雪にまみれて明道沢へ 気が付けばレンズも

小和須知沢に出合う滝の上で

小和須知沢のSB
 終点ッス


明道沢の動画

小和須知沢の動画

 この時期、吾妻の沢筋の深雪滑りは見逃せません。ようやく積雪も増えてきたので、今年もまた中大巓周辺の佐原沢と明道沢、そして若女平へと至る小和須知沢横断コースの三本の沢を滑る予定で出かけてみた。のだが

【日程】 1月20日 天候:小雪
【山域】 中大巓 (1963b)
【ルート】 天元台スキー場より明道沢と小和須知沢若女コース
【装備】 板:BDリリック163 金具:TLTスピード
      靴:TLT4PROツアーライトテック
【データ】 滑降高度約1400b 行動時間4時間20分

 三本の沢筋を滑るとなるとシールの糊に少し気がかりな点がある。寒い倉庫の中で干していたせいか汚れのせいか、粘着力は今ひとつ。二年目のシールに不安を残しながら天元台へとむかった。米沢では雪だったのにこちらは晴れの天気。昨日の降雪は無かった様で、綺麗にグルーミングされたゲレンデを眺めながらゲレのトップへと。積雪は240a

 稜線付近は雲に覆われていて小雪がちらつく天候。見た目に雪が深そうだ。リフトを降り、予定を変更してそのまま明道沢へと滑りこむ事にして林の中へ、9時35分。斜面の変化とツリーランを楽しみ沢筋へと向かう。谷の中は想像通りのまったりとしたディープな粉雪。結構な傾斜でも腰上下まで沈むのでスピードは出ない、緩いターンでスピードを求める。突然足元の斜面が切れ落ちていたりするので注意は必要。落ちてもふかふかですけど。

 緩斜面になると広い沢床で、所々に水流が出ている。板が止まった所で登り返す事にする。GPSの電源を入れるのを忘れていた。気温は−10度程。粘着力の弱いシールを板に張りつけ、自身のシュプールを辿り登り出す。数歩歩くとTLTの金具のロック機能が不調で直に外れてしまい、対応に手間取る。シールと金具の不調で時間のロス、やはり佐原沢は今回行かなくて正解か。この雪なら最高の滑りなのですがねえ。

 沢を出るまではシュプールを辿る事はできない、シール登高の限界を越えているので、板は簡単に後退してしまう。休みながら大きくジグを切り、谷から抜け出すと傾斜も緩くなりペースも上がる。シールのグリップが甘いので足元を見ると、シールが半分剥がれかけていた。丹念に雪を落として再度貼り付ける。ごしごしとシツコク。嫌な予感が的中してしまった。

 リフト降り場の前を通過して樹林の中へ。少し歩いてからでシールを剥がして滑走準備。この先、沢から若女平への登りでワンポイントでシールを使うだけなので問題は無いと思う。最悪はツボでラッセルも楽しめる、時間はあるし。11時25分、滑り出す。沢筋よりは板が沈まないが、それでも結構深い。バフバフです。GPSで小まめにチェックを入れるが、それでも進路の修正作業は必須項目です。

 おいしい斜面は滑るのも早い。後は原生林の迷路の中をひたすら推進と歩きで通過、傾斜のある沢筋を目指す。沢筋へは部分的に急な傾斜があり、これが楽しい。斜度が落ちてくると沢床が通過ルートとなるが、積雪が不足気味で沢が埋まりきってはいない部分もある。面白そうな大きなウェーブに突っ込んだら底で煽られて前方にコケた、マンホール大の穴が薄い雪に隠れていて気が付かなかった。穴にはまらなくて良かった。

 滝の音が微かに聞こえる滝上で一応ストッップ、12時20分。時間もあるのでゆっくり昼飯でも、この辺りは風も無く穏やかです。剥がれそうな根性無しのシールと、ロックできない金具に手こずりながらも歩き出す。小尾根を越して小和須知沢の横断ポイントへ。急な斜面の登りはシールの問題もあり、なるべく大きくジグを切りながらゆっくりと高度を上げて行く。割とスムーズに谷から抜け出した。

 目の前にはツアー標識とスキーのトレースがあった。早速シールを剥がして滑り出す。板はさほど沈まずに沢筋より滑りは良好。前回崩したやせ尾根のミニ雪庇は安定していて問題なし。後は順調に下り、車道に出て終了、13時55分
 
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